帰化申請中の引越し

帰化申請中の引越し

帰化申請は書類受付から許可されるまで一般的には1年くらいかかります。長期の審査になりますので、当然、その間に申請者が引越しをする諸事情が出てくる可能性もあります。

帰化申請中の引越しは審査にマイナスになるのか?手続きは?そもそも引越しすることは問題ないのか?などをお伝えしていきます。

審査にマイナスの影響はない

結論から申し上げると審査中に引越しをしてもマイナスな評価をされることはありません。

手続きの手間や時間が増えることにはなりますが引越しを直接の理由として審査に悪影響を及ぼすことはありません。

ただし、場合によっては不許可になる可能性もでてきますので次に挙げる点に十分注意してください。

不許可になる可能性も!?

法務局で渡される「帰化許可申請のてびき」では申請内容に変更が生じた場合、法務局担当者へ連絡するようにと表紙と中頃のページで2度にわたり記載し、申請者へ報告を強く求めています。

帰化申請中の引越しは申請内容に変更が生じる事項ですので、てびきに従い、すみやかに法務局担当者に連絡する必要があります。

仮に、引越ししたことを伝えず、後日、事実が判明した場合には審査に大きく悪影響を及ぼし、不許可の可能性が高まります。

後回しにせず、必ず連絡するようにしましょう。

手続きは?

引越しが決定したら、まずは法務局担当者に連絡をしてください。

その際、担当者から指示される内容に従い、引越し先の住民票や居宅付近の略図といった書類を作成・収集して追加提出します。

手続きについて留意する点としては、新たに発生する変更手続きについて申請者側、法務局側双方に書類収集や作成、調査や審査といった手間や時間が加わります。その結果、帰化申請全体の審査期間が長くなりますのでその点を十分留意しておく必要があります。

また、法務局の管轄をまたいで引越しをする場合には従前の法務局と引越し先の法務局同士のやり取りなども発生しますので上記に加え、更に時間がかかることになります。

まとめ

審査中の引越しについてマイナスになることはありません。

ただし、法務局担当者にすみやかに連絡をすることが必要であり、守れない場合には不許可になる可能性が高まります。

手続きは法務局担当者に指示された書類を改めて提出することになりますが、申請者・法務局側双方に手間が生じますので審査期間が延びることに留意することになります。

可能であれば引越しを許可後にすることで余計なリスクを回避することができます。

「どうしてもこの時期に引越ししなくては・・」というわけでなければ選択肢の一つとして帰化の許可を得てから引越しすることを検討してみてはいかがでしょうか。