帰化申請中に転職はできるか、帰化申請中に転職した場合どのようなことが生じるかをお伝えしていきます。
目次
帰化申請中に転職はできるか
結論から言うと帰化申請中に転職することはできます。
7つある帰化条件として転職に係るのは生計条件になります。生計条件は生計を営むことができることと定められており、継続して5年以上日本に住所があることなどと定めた住所条件や18歳以上であることといった能力条件とは異なり、具体的に年収がいくら、転職が何回までといったことは法律で触れられていません。
よって、帰化申請中に転職することは可能であり転職そのものを理由として帰化が不許可になることはありません。
帰化申請中に転職した場合どのようなことが生じるか
しかし、多くの専門家は帰化申請中に転職することは勧めていません。転職そのものが不許可原因にならないものの、審査に影響を及ぼす可能性が高いからです。
帰化申請中に転職した場合、帰化申請にかかる労力や時間、帰化の許可について以下のような問題が生じます。
1.提出書類が増える
転職先の在勤及び給与証明書、勤務先付近の略図、給与明細書などを提出します。
2.審査期間が延びる
生計条件を転職後の勤務先を条件にして審査を再度実施するため審査期間が延びます。
3.収入の変化による影響がでる
収入が増える分には影響はないと考えますが、減収する場合には生計を営むことが難しいと判断される場合が考えられます。
4.在留資格の更新・変更による影響がでる
転職により在留資格の期間が短くなる場合や在留資格の変更許可が下りない場合には帰化申請が不許可になる可能性が高まります。
転職は帰化後することが望ましい
帰化の申請にはおおよそ1年間かかります。短くない時間を費やしますので、帰化の可能性を最大限高めて申請をするのが当然と考えます。
しかしながら、帰化申請中に転職をした場合、前述の通り、大なり小なり審査に影響を及ぼし、不安材料になることは間違いありません。
よって、極力、不安要素を減らし、希望の日本国籍を取得する為にも、多くの専門家の意見同様、転職は帰化後にすることが望ましいと思います。